即興詩

空を見よう。


星を見よう。雲を見よう。
そこにある闇を見よう。


風を見よう。木々を見よう。
その身に纏う夜気を見よう。


水を見よう。ガラスを見よう。
私の顔を映す全てを見よう。


けして目を逸らしてはならない。
全ては私を映す鏡。
己から目をそらしてはならない。
それ即ち生を映す鏡。

逃げるくらいなら見なければいい。
隠れるくらいなら舞台に上がらなければいい。


立ち上がって、立ち向かって、戦い抜いて。
そうして己に誇れる自分に。